ネットワーク(支部紹介)

大分県支部のご紹介

区分開閉器(PAS、PGS)の点検について

電気保安上で一番重要な機器でありかつ、一番事故が多いのがこの区分開閉器(PAS、PGS)です。

【なぜ重要か】
電気事故が原因で近隣まで停電させるのを波及事故といいます。事故が発生したとき、自動的に回路を開き近隣への波及を防ぐのがPASの役目です。

【なぜ事故が多いか】
①高所で更に、1次側は停電ができず点検が難しい。
②高所で雷撃をうけやすい。

【事故原因】
①経年劣化
②雷高電圧による絶縁破壊

【○○協会の点検方法】
月次点検  ・地上からの目視点検
      ・15年経過した機器の更新の勧告

※私どもの考え 
 15年経過したPASの事故を防止するには、目視点検と更新勧告だけでは無責任だと考えております。更新勧告も必要ですが、やれることはやるべきではないでしょうか、私どもは下記の点検を実施します。

電気工作物別波及事故


経済産業省 原子力安全・保安院 
九州産業保安監督部資料より

月次点検・・・・・停電なし

上記結線図の緑色低圧回路(Kt,Lt端子)又は青色低圧回路(Va,Vb,Vc端子)の絶縁抵抗を500Vメガ測定し、判定する。
本来は、毎月停電して高圧の絶縁抵抗を測定し、判定するのが一番良いのですが、それが出来ないために停電なしで低圧の抵抗値を計測し高圧の絶縁状態を推測する。

判定基準 良:100MΩ以上 注意:10~100MΩ 
不良:10MΩ未満